第71回研究会「海外フィールドから見た日本」
第71回研究会「海外フィールドから見た日本―逆さ読みの日本文化論の試み―]
日時:2023年12月23日(土)13:00~17:00
開催方法:対面・オンラインの併用
会場:京都大学稲盛財団記念館3階大会議室 + オンラインのハイフレックス
司会:
飯田卓(国立民族学博物館)
趣旨説明:
清水展(関西大学総合政策学部)
発表者:
川瀬由高(江戸川大学社会学部)
「コミュニタスの場―浅原神社秋季例大祭の「奉納煙火」に関する予備的報告―」
中村昇平(東洋大学)
「池は誰のものか─共有地の使用権をめぐる当事者意識の重層性―」
片岡樹
「タイの廟から日本の神社を考える」
コメンテーター:
平井京之介(国立民族学博物館)
梅屋潔(神戸大学)
コーディネーター:
片岡樹(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科)
趣旨:
本研究会の目的は、国外フィールドでの民族誌的経験を通して、文化人類学による日本社会/文化理解の新たな視角を提案することである。我が国における文化人類学は、戦後しばらくまでの時期を除けば、主に国外フィールドにもとづく異文化理解の学として発展してきた。異文化理解とは異文化を自文化と参照する営為であるため、それは必然的に一種の自文化論となる。ただしこの自文化論はほとんどの場合、研究者自身にとってもじゅうぶんに意識化されることはなく、あくまで民族誌の行間に暗黙裏に埋め込まれている。この行間を主題化することで、海外フィールドを経由させた日本文化を描けないだろうか。中国および東南アジアでの調査研究に従事してきた人類学者が国内フィールドに向き合ったときに何が見えたのか。それをここでは考えたい。
共催:
国立民族学博物館共同研究会「海外フィールド経験のフィードバックによる新たな人類学的日本文化研究の試み」(代表:片岡樹)、京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科