第53回 現代民俗学会運営委員会 議事録
日時:2024年12月2日(月) 19:00~20:30
会場:オンライン開催(zoomを使用)
出席者:
・出席:飯倉、及川、加藤幸治、加藤秀雄、川松、関沢、辻本、廣田、古家、松岡、三隅、村上
・欠席:門田
1.開会
2.報告事項
(1)編集委員会からの報告
・『現代民俗学研究』第17号(2025年3月28日納品予定)の刊行に向けて、順調に編集作業が進んでいることが報告された。
(2)総務委員会からの報告
・入会等の審議と会員情報管理、研究会の広報といった事務局業務が滞りなく進んでいることが報告された。
(3)研究企画委員会からの報告
・今期最初の研究会として、11月28日に第76回研究会「ネット怪談にいかにアプローチするか」が開催され、非会員を含めて70名以上の参加がみられたこと、12月22日に第77回研究会「民俗学の論点2024/25」が開催予定であることが報告された。
・また、これまではオンライン/ハイブリッド研究会において、Zoomの管理やチャットの使用法等について、総務委員会がアナウンス等を行っていたが、今後、年次大会を除く定例・臨時研究会では、基本的にミーティングのコントロールや、チャットの使用法等を含めた各種アナウンスは各研究会の担当研究企画委員(コーディネーター)に一任していく運用が確認された。
3.審議事項
(1)2025年度の年次大会について
・研究企画委員会の廣田委員長より、2025年の年次大会について、2025年5月中下旬に立教大学池袋キャンパスを会場として、ハイブリット開催で行う方向で企画を進めている旨が報告された。
・午前中の個人研究発表について、昨年度と同様の形式で会員向けに発表募集を行うことが承認された。
4.その他
(1)入会承認業務の省力化について
・例年、会誌エントリー締め切り前に入会申し込みが集中し、一時的に事務局がオーバーフローすることが課題になっている。これをうけ、総務委員会の辻本委員長から、入会承認業務を例えば毎月決まった日程で締め切り、まとめて審議・承認を行うなど、入会承認業務のフローを省力化する方向性が提案された。
・意見交換の結果、この方向性に異論はなかったことから、今後総務委員会内で新たな入会承認業務のフローを検討し、早ければ来年度の会誌エントリー締め切り前より運用できるよう、検討を進めることとなった。
(2)会誌の今後のあり方について
・総務委員会では、前期運営委員会において論文データの提供契約(ゼロ円契約)を行ったEBSCO社より、会誌の全文XML化の可能性について繰り返し問い合わせがあったことに端を発し、近年の学術雑誌をめぐる情報環境の趨勢も踏まえ、会誌の将来的な全文XML化の可能性(メリット・デメリット、コスト等)について、若手の委嘱委員を含めて情報収集と議論を進めている。
・上記の総務委員会での議論を踏まえ、及川高委員より、前期運営委員会からの継続課題となっている過去号の依頼原稿等のオンライン公開の問題や、今後の全文XML化等の可能性も踏まえると、本学会における電子公開の権利関係を含めた包括的なポリシーについて、この機会に検討を進める必要性が提起された。
・また、編集委員会の飯倉委員長からは、査読管理業務の外部委託後も、引き続き編集委員の業務負荷が大きい状況が続いていることが指摘された。松岡委員からは、現状、J-stageへの搭載にあたっても、搭載版のデータの確認作業といった新たな業務が生じている状況であり、全文XML化といった新たな展開も、業務負荷とのバランスを考慮する必要があることが指摘された。
・これらの議論を踏まえ、今後、総務委員会では過去号および将来を含めた会誌電子公開の包括的なポリシーの案について、編集委員会では担当委員の業務負荷を抑えたサステナブルな査読体制の案について、それぞれの委員会内で意見交換や検討を行い、各委員会で議論がある程度なされた後、運営委員会で再度議論する、というステップが確認された。
・また、議論のなかでは、日本民俗学会や他学会の状況について情報収集し、良い部分は参考としていく必要性も指摘された。
(3)次回運営委員会について
・次回運営委員会は、年次大会の詳細なプログラムの検討や、2025年度各委員会の予算案についてを主な議題として、2025年3月中に開催することを確認した。
以上